中秋節の伝統伝える 紙製組み立ておもちゃ

おもちゃを通して、子供たちに昔の伝統的な中秋節の様子を伝えようという動きがベトナムで強まっている。中秋節の買い物、星型の提灯、獅子舞、お月見しながら食べる月餅といった風習とともに昔の素朴な中秋節を伝える紙製の組み立て式おもちゃが注目を集めている。

今年の中秋節に登場した紙製の組立キットのおもちゃは、「ベトナムの中秋節 幼いころの思い出」をテーマに、中秋節の意味を子どもたちに伝えるものだ。素朴なデザインで懐かしい風習が再現されており、ベトナムの伝統的な中秋節の雰囲気を伝える。

中秋節は子どもの祭りだ。大人になった私たちは、幼い頃に見た華やかな提灯行列や太鼓の演奏、獅子舞、満月を見ながら月餅と果物を家族で味わう習わしなどを思い出す。
だが現在は、生活は近代化した。子どもたちのおもちゃも、スーパーマンやロボットなどが中心となり、中秋節に対する感情や喜びも以前とは違う。

そこで注目されたのが、中秋節に提案されたこの組み立てキット。昔の中秋節の様子を立体的に再現するもので、大人は懐かしさを覚える一方、子どもたちの目にはこれが新鮮に映るようだ。

子どもたちの想像力を刺激し、細かい部品を組み立てながら根気を育てられるのも、このおもちゃの魅力だ。親子で会話をしながら一緒に作り上げることができ、完成すれば子どもたちもベトナムの伝統的な中秋節をより理解できるようになる。


女の子が組み立てたのは、中秋節に一緒に月餅を味わう家族の様子だ。


こちらは、中秋の楽しい買い物の様子を再現した模型。

これらの伝統的なおもちゃを通して、親は昔の中秋節の記憶を思い出し、子どもと一緒にベトナムの伝統的な中秋節を楽しめる。近代的なおもちゃはたくさんあるが、伝統的なおもちゃには遊びの楽しさ以外にも、別の意味がありそうだ。


星の提灯をもって行列する子どもたちの様子が楽しそうだ。


かつてはこのように、家々の前で獅子舞を踊ったりした。


旧市街の中秋節。


星の提灯を手に遊ぶ子供たち。