ベトナム映画「草原に黄色い花を見つける」 8月19日に日本公開

日本人にベトナム文化をもっと身近に感じてもらおうと、ヴィクター・ヴー(Victor Vu)監督のベトナム映画「草原に黄色い花を見つける」が8月19日から日本で公開される。

写真㊤=映画のワンシーン( thanhniennews.com)

上映を前にした7月31日、東京で行われた記者会見では、グエン・クオック・クオン(Nguyen Quoc Cuong)駐日ベトナム大使が「ベトナムでは年間、10の日本映画を含む約300の外国映画が上映されている。しかし日本には、ベトナム映画を上映する映画館はほとんどない」と述べ、近い将来、日本人により多くのベトナム映画が鑑賞されることを期待した。

ベストセラー作家、グエン・ニャット・アイン(Nguyen Nhat Anh)の小説を原作にしたこの映画は、1980年代半ばの小さな村が舞台。すべてを共有しあってきた幼い2人の兄弟が、1人の少女へ恋心を抱くというストーリーだ。

本作品は、ベトナムでは“社会現象を起こした文化行事”のトップ10に選ばれ、2015年の第19回ベトナム映画祭では、重要な賞であるBong Sen Vang(ゴールデンロータス)賞を受賞した。また、著名なトロント国際映画祭の中のTIFF国際児童映画祭へ、ベトナム映画として唯一出品された。

このほか、第2回西安シルクロード国際映画祭では最優秀作品賞を、2015年のベトナム映画祭ではゴールデンカイト賞を受賞した。

香港とオランダ・アムステルダムを拠点に、映画の国際的な興行を手掛けるFortissimo Films社は、第68回カンヌ国際映画祭で本作品を紹介。2015年11月には、アメリカ・ロサンゼルスでも公開された。