韓国とベトナムのスターが共演する映画『パラダイス』(原題:Thiên Đường)が、ベトナムのイボンク・ピクチャーと韓国のシオン・ピクチャーズの合作で製作される。メールで知り合い、お互いに多くの共通点があることに気づいたアーチストと、ビデオ・ジョッキーとのラブロマンスで、監督はパク・ジュン・ヒとハン・ナーンの2人が務める。

写真㊤=『パラダイス』で共演する韓国の俳優、ハン・ジェソク(左)とベトナムの女優、キム・トゥエン(Photo courtesy of the production crew)

「3年間温めてきたプロジェクトが実現してうれしい。イボンク・ピクチャーズにとって今年最大の作品となる予定で、ベトナム、韓国の両国での成功を期待している」。ホーチミン市で開催された記者会見で、監督のハン・ナーンは語った。

撮影は、物語で2人の主人公が住む、ダラットとホーチミンの2都市で撮影。主役2人は、それぞれ二役をこなす。

ハンは、韓国国内だけでなく、広くアジア諸国でも有名な国際派スターで、テレビシリーズや映画の『モデル』や『ガラスの靴』はベトナムでも人気が高い。台湾の女優、林心如(ルビー・リン)や香港のセシリア・チャンらと共演し、人気を呼んだ。

ハンは、「言語の壁を乗り越えるため、身振りなどをいれながら、意思疎通を図っている。完璧な映画を作るため、スタッフみんなが精一杯努力している」と意気込んでいる。ほかの出演俳優や、撮影監督、デザイナーも韓国とベトナム両国の共同チームとなる。作品は2019年5月に両国で同時公開される予定。