ベトナム人デザイナー、アオザイ発展の歴史をロシアで紹介=モスクワ言語大学で講演

ベトナム人デザイナーのミン・ハンさんはこのほど、ロシアのモスクワ言語大学(MGLU)で、「ベトナムの文化―アオザイの伝統的価値観と現代生活への影響」と題して講演を行った。

写真㊤=ロシア人学生たちがアオザイを美しく着飾った

著名なデザイナーであり、アオザイやベトナムの伝統的な素材に造詣が深いミン・ハンさん。この講演会は、ハンさんが、ロシアで初めてアオザイについて紹介したものであり、ロシアの教員、同大学やその他の大学でベトナム語を習う学生のほか、ベトナム人学生、ロシアのベトナム協会の代表者からも注目を集めた。

ハンさんは、19世紀初めから現在までのアオザイの発展について講演。時代ごとに典型的なアオザイの形式を説明し、1930年のLe Pho Ao daiやLe Mur Ao daiから、60年代、70年代、80年代、90年代、そして21世紀のアオザイと、未来のアオザイについても語った。


アオザイの発展の歴史について話すミン・ハンさん

ミンさんがデザインしたアオザイは、さまざまなスタイルや材料、パターン、カラーがあり、ロシア人学生たちがこれらを美しく着飾った。その中には、クレムリンや聖ワシリイ大聖堂など、ロシアのイメージで作られたアオザイもあった。

モスクワ言語大学のエレナ・ズブツォヴァ(Elena Zubtsova)准教授は、「ミン・ハンさんのお話は、ロシア人がベトナムのアオザイをより深く知る上で、とてもすばらしい機会でした」と話していた。