400年続く伝統工芸 ルーチュオン村の編みかご

ハノイのフースエン郡ルーチュオン村は、グオットと呼ばれるシダの一種を編んで作る伝統工芸=写真=で知られる。素材の風合いをいかした手作りのかごは、国内だけでなく海外でも人気を呼んでいる。

編みかごは、400年以上の歴史があり、村の伝統文化として継承されてきた。村を訪れる人は編みかごだけでなく、色とりどりに染められて道端を飾るグオットを目にすることになる。グオットは村のシンボルともいえる存在だ。

現在は、イェンバイやランソン、カオバン、バックカンの各省で豊富に採れる良質のグオットを使用し、スゲやトウモロコシの葉、籐、竹、ヒヤシンスなどと組み合わせて製品を編んでいる。素朴なデザインや自然素材ならではのぬくもりある味わいにファンも多く、米国や日本、中国やタイ、台湾、インドや中東にも輸出されている。