カテ祭は、少数民族のチャム族にとって、最も大切な祭りの一つだ。チャンパ王朝の英雄や神々、身近な死者への祈りと、人々の幸福を祈る行事で、チャム暦で6番目の月の30日目(太陽暦で9月から10月初旬ごろ)から3日間にわたって、ニントゥアン省ファンラン市チャム遺跡などで行われる。祭りは、チャム族の優美な建築や音楽、風習など王宮の文化と伝統を今に伝える。

祭りが行われるのは同市のポー・クロン・ガライとポー・ロメ、北に隣接するカインホア省ニャチャン市に残るポー・ナガーの3つの遺跡。儀式は開門と同時に、参加者を迎え入れるところから始まる。安置された像を清めた後、羊の肉や鶏肉、コメ、酒、くだものなどのお供えとともに踊りを捧げ、2日目の深夜までにぎやかな宴を続ける。

最終日の舞台は、村の集会所に。儀式を執り行う者が敬意をもって迎えられた後、神と交信し、幸運を祈る。この後、編み物の競争やサッカーや民謡などさまざまな遊びや催しが行われる。