第11回中国─ASEAN Expo (CAEXPO 2014)と、中国─ASEAN経済投資サミット(CABIS)が中国広西チワン族自治区の首府、南寧(なんねい)市で開催された。9月16日から19日にわたって開催されたCAEXPO 2014には、貿易や投資、サービス、先端技術などに関する多数のパビリオンが出展。会場は大勢のビジネスマンでにぎわった。

CAEXPOの開催は、ASEAN加盟10カ国間でのビジネスや提携を活発化させるとともに、日本や中国、韓国、インド、オーストラリア、ニュージーランドを加えたASEAN10+6間での協力を拡大するのが目的。また、中国とASEAN両者の「黄金時代」を築く上での第一歩としても期待されている。

オープンセレモニーに出席したファム・ビン・ミン・ベトナム副首相兼外相は、「CAEXPOは、中国─ASEANの戦略的パートナーシップの到達点の一つでもある」と強調。「CAEXPOは、ベトナム企業に提携や貿易のチャンスを拡大、提供するとともに、両者にとって実利のある強力モデルを示してくれる」と期待を込めた。

ASEAN諸国と6カ国による東アジアを中心とした広域経済連携構想である東アジア地域包括的経済連携(RCEP)のもと、中国と他の国との間のモノ、サービス、投資、人材の行き来は容易になった。こうした変化は、価値基準を共有することやアジアにおける運命共同体の確立、平和で安定した経済発展環境を持続していくことに寄与していくだろう。

CAEXPO 2014には2330社が4600ブースを出展。ベトナム企業は、食料品、住宅、100社が参加、ASEAN10か国の参加企業数においてトップで計3240平方㍍のフロアに200ブースを出展した。このほか、関連イベントとして開催されたワークショップやミーティングにも100社が参加した。

南寧インターナショナル・エキシビジョン・コンベンションセンターに設置されたベトナムパビリオンでは、ファム・ビン・ミン副首相兼外相やその他ベトナムの政府、地方自治の代表者らがテープカットを行った。