今年の輸出、前年比15.9%増と予測 英HSBC銀

英国に本部を置くHSBC銀行による第4四半期のアジア市場展望は、ベトナムの輸出が前年比15.9%増になると予測。「多くの問題を解決し、経済は堅実に発展している」と評価した。

世界経済の成長減速にもかかわらず、ベトナムの輸出は当初予想を上回る伸びを見せており、今年9月は前年同月比14.1%増となった。一方で、輸入は減少したため、ベトナムの貿易収支は赤字から25億ドルの黒字に転じた。

HSBCは今年のベトナムの輸出成長が15.9%に達し、輸出が国内総生産(GDP)の81.4%を占めるようになると予想。また、ベトナムの経済成長率が2014年通年で5.7%、2015年には5.8%に達するとの見方を示した。

HSBCは、2015年後半から2016年にかけても、ベトナム経済にとって追い風になるという。ヨーロッパ-ベトナム間の自由貿易協定(EVFTA)は2015年の年初、早ければ今年の年末にも批准が完了する予定であるのに加え、環太平洋パートナーシップ協定(TPP)の締結もあり、ベトナム産業の競争力が高まりそうだ。