タイグエン省は11日、サムスン電子ベトナム・タイグエン(Samsung Electronics Vietnam Thai Nguyen=SEVT)に、30億ドルを増資し、スマートフォン生産工場を新設するための投資ライセンスを与えた。

新しい工場は、2014年3月から稼動している第1工場(投資総額 20億ドル)の隣に建設する。増資の30億ドルと合わせて、サムスンのベトナムでの総投資額は112億ドルにのぼり、同社はベトナム国内最大の外国投資企業となる。

同社によると、2014年の10カ月間に、サムスンベトナムは215億ドルを輸出し、2014年の年間輸出総額は280億から300億ドルに達する見込み。サムスンの今年1-10月の輸出総額(1230億ドル)はベトナムの輸出総額の20%を占める規模となっている。ベトナムで生産される同社の携帯電話は、同社の全世界での生産の約35%にあたる。

この新工場実現によって、2015年半ばごろまでには、サムスンのベトナムの各工場で、合計10万人の労働者が働くことになる予定。タイグエンだけで、すでに約2万9000人の労働者がおり、2015年半ばまでに、それを5万人にまで引き上げる見込みだ。