EU進出目指し 裾野産業対象に経営能力高める研修実施

欧州連合(EU)が展開するベトナムの裾野産業の育成支援事業「EXPRO Vietnam 2014」が25日、ハノイで始まった。ヨーロッパ市場への参入を目指す企業を対象とした多様な研修で、ホーチミン市でも後日開催される。

「EXPRO Vietnam 2014」は、ハノイで28日まで開催。12月1日~4日には、場所をホーチミン市に移して行われる。商工省の裾野産業企業開発センター(SIDEC)によると、同研修は欧州連合(EU)が「欧州市場進出に向けたベトナム裾野産業支援」の名目で資金を提供。SIDECとオランダ政府が、輸入促進団体と連携して、欧州基準に見合った製品製造や経営を目標に、発展途上国に多様な研修を提供している。

ハノイでは、機械や電子分野の裾野産業企業から56社が選ばれた。ホーチミン市では、企業46社の代表者のほか、16の企業支援団体も参加する。全員が事前に、オランダの専門家によるオンラインでのマーケティング戦略作成講座に参加している。

研修は欧州専門家と国内の専門家が連携して行い、企業からの参加者は輸出マーケティング戦略、販売促進、欧州の品質基準に適合する自社の品質基準作成、欧州の顧客の費消傾向把握、裾野産業に関する契約書の問題などについて講習を受ける。その後、チームに分かれて実習も行なう。

参加者らはこの後、外国企業への部品・製品提供に成功した裾野産業の企業4社を訪問して、実地研修を受けることもできるという。参加する裾野産業の需要は多いため、同研修は2015年の年初にも再度行われる予定。