ドンナイ省に新たな工業団地 35件、1.2万haを政府が認可

ベトナム政府は、総面積12万55㌶におよぶドンナイ省(県)の35の工業団地の建設を認可した。同省には、すでに31の工業団地(総面積1万655㌶)があるが、企業の立場に立った、積極的な誘致策で多くの問題を克服、良好な成果を出している。

2014年9月、ドンナイ工業団地当局は、総額700億VDN(約4億円)の2件の国内プロジェクト、総額約1億3160万㌦(約160億円)におよぶ4件の海外直接投資(FDI)を認可した。また、総額約3040万㌦規模の追加的なFDI5件を含む35の案件の調整を行っている。

企業の生産、経済活動も記録的な好調が続いている。こうした追い風もあり、今年1-9月、同省の工業団地は11億㌦(約1300億円)、3兆7720億VDN(約200億円)の投資を誘致。それぞれ前年同期比で19.4%、88.6%の増加となった。

工業団地には、約40の国、地域から1327件のプロジェクトが進出。企業数も1000社にのぼり、44万人の雇用が創出され、年平均で年間20000の仕事が生み出されている。

内訳は、女性労働者が60%で、季節労働者が61%。専門知識と技術を要する労働者をみると、大学や専門学校の卒業者と技術者がそれぞれ8%、33%。非熟練労働者が59%を占めている。

地域の人民委員会は、労働者の住宅を整備するために、アンフックの10㌶の土地を選定。ドンナイ工業団地当局の副代表、カオ・ティエン氏も「われわれは、企業が労働者の住宅を建設することを支援します」と語っている。当局は、テクワン(Taekwang)グループに、定員500人の幼稚園と、定期的な健康診断のできるような相談室の建設を始める優先権を与えた。

地方の工業団地では、このところ環境保護の面でも飛躍的な改善が行われ、同省の31の工業団地のうち28件では雨水処理施設が設置されている。