1月のCPI緩やかに下降 石油価格の下落が影響

統計総局が発表した2015年1月の消費者物価指数(CPI)は、2014年12月と比べて0.2%低下した。最近の原油・石油価格の下落の影響を受けたもので、過去10年の最低値を更新した。

項目別にみると、もっとも急激に数値が下がったのはガソリン価格が反映された交通費。下落幅は3.96%で、統計総局価格統計局のド・ビッ・ニョック副局長によると、1月のCPIの低下の約0.35%を占めるという。

住宅建材や建築資材も価格が約1.09%ダウン。郵便・通信費用は0.07%の低下にとどまった。
その他の日用品は0.13~0.53%程度の価格上昇がみられた。上昇率が最も小さかったのは教育関連費(0.08%増)だった。

ニョック副局長は、燃料費の削減は食糧品の価格にも影響していると指摘。例年は1年で最も重要な祭日であるテト(旧正月)に向け、この時期は価格が高騰気味となる食料品だが、今月はその上昇が0.28%にとどまっているという。

統計総局では、2月のCPIも安定して推移し、1月比では下げる項目もあると予測している。