ハノイに国内最大のコンテナヤード

ハノイ人民委員会は、ハノイ西のホアイ ドゥック地区のドゥック トゥオンを予定地とする国内最大のコンテナデポ(ICD:港から離れた内陸部のコンテナヤード)の建設計画の申請を認可した。

計画を申請したのは、国営企業のインターナショナル・インベストメント・トレード・サービス・グループ(英名:International Investment Trade and Service Group、略称:Interserco)。

計画によると、現在、主に水田として利用されている18.2㌶の敷地にコンテナデポを建設。メーン施設の敷地は6万4085平方㍍で、6階建ての管理事務所とオペレーション棟、倉庫、検査場を備えるほか、インフラ設備も整備される。

プロジェクトの予算は総額7510万㌦(約76億円)で、20%をIntersercoが投資、残りの80%は他の出資者から募る。Intersercoは年内着工、2017年の第3四半期の完成を予定している。

新たに建設が予定されているデポは、現在国内最大規模を誇るハノイ南のファム ハン ロードにあるマイ ディンICD(5万2000平方㍍)をしのぐ規模となる。マイ ディンICDはノイバイ国際空港や、中越間のフ ギ国境ゲートなどが立地し、ベトナム北部の交通・交易の要衝となっている北部の都市、ハイフォンとハノイをつなぐ重要な施設となっている。

マイ ディンICDでは、倉庫のほか、通関手続きや国際貨物の輸送管理、輸出や輸入の手続き、包装、荷積みや荷卸し、流通、国境間の物流のソリューション、免税品の提供など、さまざまなサービスを提供している。Intersercoでは、輸送需要が増加するなか、サービスの拡大や、都市部の交通渋滞を避けるためには、デポの移転が必要だ、と説明している。

地元のメディアによると、昨年、ハノイ税関では総輸出入取引高が前年比16.6%増の185億4000万ドルに達した。好調な数字の背景には、マイ ディンICDの存在が大きく貢献していると結論付けている。