1~2月の来日ベトナム人旅行客過去最多

2015年の1、2月に日本を訪れたベトナム人旅行客は、前年比約54.3%増の約21800人で、過去最多だったことが、日本の国土交通省観光庁の統計でわかった。

増加の背景として、2月に旧正月(テト)の休暇がありベトナム人の旅行そのものが多かったことに加え、両国間をつなぐ航空便の増加、観光客のビザ取得要件の緩和などがあったことが増加につながった。また、円安ドル高が進んだことで、日本での買い物に割安感があったことも、ベトナム人が旅行先として日本を選ぶ追い風になったとみられる。

国別にみると、1~2月の来日者数では、前年同期比99.2%増で35万9100人に達した中国がトップ。2位のフィリピンも同71.7%増だった。

一方、2014年の外国人旅行客の1人当たりの消費額を国別で比較すると、ベトナム人が中国を抜いて1位となった。ベトナム人旅行客1人当たり消費額は、宿泊費や交通費など含んで23万7814円。中国の金額より約6000円多かった。同庁では、ベトナム人観光客の滞在期間が長いことが影響している可能性を指摘している。