ベトナム航空に新型エアバス機 新システムでサービス向上

新世代機、A 350-900のベトナム航空への引き渡し式がこのほど行われた。ベトナム航空は、新型機の就航に伴い、サービスの向上と新たなシステム導入についても発表、ワールドワイドな航空業界の舞台に大きく一歩踏み出した。

引き渡し式と、続く離陸式には、グエン・タン・ズン首相も出席。首相は新型機の就航への祝辞を述べるとともに、ベトナム航空とエアバスの協力関係を評価。航空会社のサービス向上と新システム導入を称賛した。新型機と新システムによって、より安全な旅客運航が実現することを期待すると語った。

首相は、エアバスが職業訓練や人材の育成、技術や施設面などの分野でも支援を続けていくことを示唆。また、ベトナム航空の旧型の350シリーズについて、12年間、部品をサポートする約束など、両者が技術的な面でも合意に達していることを明らかにした。

A 350-900 XWB機の就航は、新世代ワイドボディー機による長距離輸送というベトナム航空の2020年計画の一翼を担っている。新世代機の導入は、カタール航空に次いで世界で2番目となる。ベトナム航空は、A350-900sを14機導入する計画。うち10機はエアバスから納入、残る4機はリース会社からの供与を受ける。

また、同社は式典で、新システム導入によって、今年末までにチケット予約やフライトサービス、スタッフの接客、アフターケアなどのサービス品質を四ツ星ランクにアップグレードする計画も発表した。