人気は小型で300㌦以下 急成長するタブレット市場

市場調査会社のGfKは、今年1~5月のベトナム国内のタブレット市場に関する調査をまとめた。その結果、安価な小型の商品に人気が集まっていることがわかった。

調査によると、ベトナムでは今年1~5月の間に、昨年比34%増の58万2000台のタブレットコンピュータが販売された。人気を牽引しているのは、低価格帯の小型画面のタブレットで、全体の76%が300㌦(約3万7000円)以下の製品で、昨年比50%の伸びとなった。

これに対し、500ドル(約62000円)以上のハイエンド商品はわずか14%で、昨年の29%より大きくダウンしている。また、300~500㌦のミドルクラスは11%で、昨年より11%のダウンとなっている。こうした、変動に伴い、国内のタブレットのブランド数は昨年の56から49に減少、市場の淘汰が始まっていることもわかった。

一方、画面サイズに関して言うと、ユーザーは7.9インチかそれ以下のスクリーンサイズに人気が集中していることが判明。統計によると、2014年に販売された10台に7台が、このサイズのタブレットだった。

GfK ベトナムのトラン カオ バン・マネージングディレクターは、「業界ではさまざまなセールスプロモーションが展開されており、9月には学校の新年度も始まる。第3四半期もタブレットの販売台数は伸び、年間では190万台に達するだろう」と話している。