持続可能な天然資源管理を支援 JICA

農業農村開発省と日本の国際協力機構(JICA)は天然資源の管理での技術協力提携で合意した。このほど、ハノイで同省のハー・コン・トゥアン副大臣とJICAベトナム事務所の森睦也所長が調印式に出席した。

写真㊤=技術協力プロジェクトの調印式
この技術協力プロジェクト「持続可能な天然資源管理」は日本政府が支援する。今後2020年までかけて、ベトナムの持続可能な天然資源管理の能力を向上させる。ディエン・ビエン、ライ・チャウ、ソン・ラ、ホア・ビンとラム・ドンの各地域で展開する。

プロジェクトの4つの主要な内容は、政策支援△持続可能な森の管理及び森林伐採を減らす努力を通じた温室効果ガスの排出削減△森林炭素蓄積の増量(REDD+)△持続可能な資源管理。また、生物多様性や持続可能な天然資源管理に関する知識や情報も交換する。

プロジェクト終了後、2020年にベトナムの森林被覆率45%を目指し、森林の生産性と品質を向上させる。同時に、農村や山岳地域に住む人々のための貧困削減に貢献する。

日本からの技術支援とプロジェクト用の借款は、ベトナムの森林業界に森林資源を回復するために役立て、持続可能な開発に向けて、森林資源管理に携わる中央レベルから地方までのさまざまな関係者らの知識や能力向上を目指する。

2011年から2015年にかけての期間、日本政府はベトナムの農業・農村開発省を支援し、10件の技術プロジェクトやODAプロジェクトのほか緊急支援などで約5000万ドルの支援を供出している。その他、治水、林業の分野でも約4億ドルを借り入れ、3件のプロジェクトを進行させている。