グーグルが法人向け値下げ 巨大市場での浸透狙う

グーグルは、ベトナムを含む世界5カ国で法人向けサービスのGoogle Apps for Workを40%値引きする。グーグル法人向けサービスの現地代理店でITソリューション、コンサルティング会社のグローバル・インテグレーテッド・マネージメント・システム社(Global Integrated Management System 略称:Gimasys)が発表した。

ベトナムでの普及をめざし、値下げされるGoogle Apps for Work(Photo googleforwork.blogspot.com)
ベトナム以外の4カ国はエジプト、インドネシア、タイ、フィリピン。月額パッケージ料金が1アカウントあたり3ドル、年間パッケージの場合30ドルになった。

今回の値下げは、9000万人以上の人口と50万社以上の企業を抱える成長市場のベトナムにおいて、クラウドベースのサービスの拡大、普及が狙い。

グーグルの値下げとしては、世界第2の人口を抱え、テクノロジー分野での〝アウトソーシング大国〟と呼ばれるインドで入会料の値下げが、3年前に行われている。Gimasysのファム・シ・ハイ専務は、「ITソリューションを導入すれば、ITの煩雑さも解消できるし、コスト削減にもつながる。さらに、よりよい職場環境を提供することで、従業員がより創造的な仕事をすることができるように」と話す。

同社によると、ベトナムの起業にとって、コストは最大の関心事の一つで、これがITソリューションを導入するうえでのネックとなっているという。このため、同社では、今回の値下げによって、サービスを導入するベトナムの企業は増加するとみている。

Google Apps for Workは世界中で約500万社が導入。