1‐9月の外国人観光客 計560万人に

ベトナム統計局は、9月にベトナムを訪れた外国人観光客数が62万6324人だったと発表した。前月比5.8%減少したが、昨年の9月との比較では8.3%増だった。また、1~9月の外国人観光客の累計は568万9512人で、前年同期比5.9%の減少となった。

写真撮影をして楽しむ外国人観光客(ハイフォン市カットバー島 )
9月にベトナムを訪れた外国人観光客のうち、空路での入国者数は2014年同期比16.6%増の47万8072人に達し、全体の76.3%を占めた。船での入国者数が大幅に増え、3323人で前年同期比320.1%増(全体の0.5%)だった。逆に陸路で来た観光客の数は13.4%減り、14万4929人(全体の23.2%)となった。

1~9月にベトナムへの観光客が増えた国は12カ国:韓国(前年同期比31.4%増)、香港(同17.3%増)、シンガポール(同16.9%増)、スペイン(同 8.7%増)、台湾(同8.4%増)、フィンランド(同8.0%増)、米国(同7.0%増)、イタリア(同5.7%増)、マレーシア(同3.3%増)、オランダ(同3.2%増)、日本(同2.6%増)とドイツ(同2.1%増)だった。

その他の国からの観光客は減少。そのうち、通貨危機に見舞われたロシアが前年同期比210.6%減と激減したのをのぞけば、もっとも減少したのはカンボジアで、同43.5%減となった。また、タイが同27.6%減、ラオスが25.9%減少し、中国が同18.2%減、インドネシアが同13.2%減だった。

ベトナム観光庁によると、9カ月間の観光収益は約269兆ドン(約122億2000万ドル)で、前年同期より2.8%上昇した。