ベトナム統計総局は24日、10月の消費者物価指数(CPI)が前月比0.11%増とわずかに上昇したと発表した。以前の2カ月間は連続して下がっていた。

CPIの指標となる主要な11グループの中で7分野がわずかに上昇した。「繊維(衣類)・帽子・靴」は前月比0.2%、「食品・飲食サービス」は同0.19%それぞれアップした。

統計総局は、「食品・飲食サービス」の指数上昇について、ベトナムの結婚シーズンによる消費の増加、野菜の量的減少などを指摘している。その他の分野では「医薬品・医療サービス(ヘルスケア)」が同0.01%上昇した。

一方、前月に比べてCPIが下がったのは4つの分野。最も下がったのは「文化・スポーツ・エンターテインメント(娯楽)」で前月比0.06%下落。続いて「運輸(交通)」が同0.05%、「郵政・通信」が同0.03%それぞれ下がった。「住宅・建設材料」は同0.01%下落した。

また前年12月との比較では、10月のCPIは0.51%のアップにとどまった。計画投資省の予想では、今年のCPIの上昇は5%だが、1.5~2.5%の範囲内になる可能性も出てきた。