ペトロベトナム、傘下の石油化学企業を株式会社化へ

ベトナム石油ガスグループ(ペトロベトナム、PVN)は、ベトナム南中部クアンガイ省のビンソン製油所を管理運営する子会社のビンソン・リファイニング・アンド・ペトロケミカル社(BSR)を株式会社化すると発表した。今年12月31日に同社の企業価値を公開する。

写真㊤=ペトロベトナムとロシアの合弁会社、ベトソフペトロが採掘するバクホー油田
ペトロケミカルは株の購入先となる提携先を探すほか、同社の資産評価をコンサルタント会社に依頼するなどして、株式会社化の準備を進めていた。

BSRは、ベトナム初の製油所であるズンクアット製油所などを管理運営。石油化学製品やバイオガソリン、ポリプロピレンペレットなどの製造販売を主な業務としている。

BSRは資本金が約35兆ドン(約15億6000万ドル)で、1500人の従業員を抱える。今年1―10月のさまざまな分野での同社の生産量は564万トンに及び、すでに今年の生産目標の96%を達成している。また、今年一年間の目標の94%にあたる552万トンの製品をすでに販売、ベトナム国庫収入への貢献は18兆3000億ドン(8億1590万ドル)になる。

8月28日には、英国に本社をもつAMECフォスター・ウィーラー・エネルギー社と業務提携し、ズンクアット製油所のクアンガイ地区への拡大計画を準備している。