ベトナムのコーヒー輸出、30%増加の見込み USDA

米国農務省(USDA)はこのほど、2015-2016年のベトナムのコーヒー輸出が前年同期比30%増の2870袋に達するとの見込みを発表した。コーヒー価格の世界的暴落で2014-2015年は輸出量が前年同期比22%減と激減したが、USDAの予想を上回る回復を見せた。

USDAのレポートによると、コーヒーの栽培農家が貿易会社などに販売する価格も安定し、1キロあたり約4万ドンになると期待されている。

2015-2016年度のベトナムのコーヒー生産量は、昨年より190万袋増え、2930万袋に達する見込みだ。USDAは当初、2860万袋と予想していたが、それを上回った。4月に、コーヒー産地のタイグエン省で平年より雨量が少なかったため、収穫への影響が心配されていたが、効果的な灌漑活動などで水不足の状況を乗り越えたという。

オランダの銀行、ラボバンク(Rabobank)も11月23日、コーヒー生産量予想を発表。こちらも前年度より190万袋増え、2015-2016年度の収穫は2840万袋になるとの見込みだった。