中国が10カ月ぶりにベトナム産の生エビ輸入を再開

ベトナム商工省は14日、中国政府が12月7日から、ベトナムからの生エビの輸入禁止を解禁したことを明らかにした。エビはベトナムの重要輸出品目のひとつで、中国への輸入再開で市場の活性化に向けた期待が高まった。

商工省アジア太平洋市場局によると、中国への輸入解禁に至るまでには、中国当局との度重なる話し合いや折衝など長期にわたるプロセスがあった。ベトナムからの生エビ輸入を再開による海洋の生物多様性維持への負荷や、中国での養殖エビへの病気感染の可能性などがないと証明することが必要だったという。

中国は2015年2月、「エビ養殖が全滅する可能性がある感染性ウイルスなどから国内の養殖業者らを保護する」という名目で、ベトナムからの生エビ輸入を全面的に中止していた。

再開にあたり同局は、ベトナム各地のエビ養殖業者や輸出企業などに、輸入する商品の品質を保証するために、養殖時や流通中、エビなどの加工工程などのあらゆる段階において食品衛生法にのっとった厳格な管理を行うよう求めた。