ペトロベトナム、アルジェリアで石油量産開始

ベトナムの大手石油会社、ペトロベトナム(PVEP)は11日、タイ、アルジェリアの企業とのジョイントベンチャーで開発しているアルジェリアのビル・セバ油田で、石油量産を始めたと発表した。

写真㊤=石油量産に成功したビル・セバ油田で働く技術者たち
プロジェクトはペトロベトナムが40%を出資し、タイ石油公社(PTT)が35%、アルジェリア国営の石油ガス会社であるアルジェリア炭化水素公社(ソナトラック)が25%、それぞれ出資した共同ベンチャー事業。プロジェクトは2002年に幕を開け、現在初期生産の段階に到達し、1日あたり2万バレルの原油が生産された。

今後は2018-2021年の間に1日4万バレルの生産にまで増産する計画で、将来的には日産2億バレルを目指すという。

サハラ砂漠にあるビル・セバ油田はハシ・メサウドの北東約130キロの場所に位置し、ガスや石油パイプラインのほか16の採掘井戸と原油精製施設を備えている。ペトロベトナムにとっては、同社の歴史上初となる海外プロジェクト。探鉱の初期段階から、油田の開発までかかわっており、今後の商業ベースでの生産の中心となる。

ベトナムの石油・ガス業界にとってひとつの大きな節目であるばかりではなく、今回の生産の成功は、タイ、アルジェリアとの経済的、技術的な効果的な協力の結実としても重要な意味をもつ。

現在ペトロベトナムはロシアやバルト3国、中東、北米、中南米とASEAN各国などの14カ国で20件の油田開発や石油生産プロジェクトを進めている。