2月のCPI、0.42%上昇

 ベトナムの2月のCPIは、先月と比べ0.42%、前年同月に比べて1.27%それぞれ上昇した。2016年1、2月の2カ月間のCPIの平均値は、前年同期比1.03%の上昇となった。

2月は旧正月(テト)があり、テト期間中に需要が増加したことがCPI上昇につながった。

詳細を見ると、11項目ある主要な製品・サービスのうち、8項目で価格が上昇した。もっとも上昇したのは飲食とサービスで、1.98%上昇した。薬と医療サービスがもっとも上昇率は低く、0.06%にとどまった。

食品のCPIは0.66%上昇。テトの時期の生鮮食料品、特に豚肉、牛肉、海産物などが0.2%~0.4%値上がりした。ベトナム北部で、テトの前に寒い気候が続いたことも響き、品不足により野菜などの価格も高騰した。

テトの影響で、飲料、タバコも0.5%~2%上がったほか、秋冬ものの洋服や靴も0.2~0.8%上昇した。

価格が下がった3項目は、住宅と建設資材(-0.41%)、運輸交通(-3.96%)、郵政通信(-0.16%)だった。

一方で、ガソリン価格が1リットルあたり1.320ドンと下がったため、燃料費は1月と比べ-8.81%と大きく下落した。ガスの値段も先月と比べ-7.25%となった。政府はガソリン価格の低下を運賃に反映させるよう要請し、バス会社、タクシー会社などが値下げを決めているが、2月のCPIにはまだ反映されておらず、交通サービスの運賃は3.45%上昇していた。