ビナミルク 中東の食品見本市で幸先いいスタート 製品輸出の契約締結

ベトナム最大の乳業会社、ビナミルクがこのほど、中東向けに総額1250万ドルとなる子ども用調整乳の大型輸出契約を締結した。アラブ首長国連邦の世界貿易センターで2月21-25日の間開催されていた食品見本市「ドバイ ガルフード2016」で商談が成立した。

写真㊤=ビナミルクの生産ライン
ビナミルクは海外市場の開拓のため、2013年以降毎年、世界でも最大規模のこの食品見本市に出展を続けてきた。

同社は自社のコンデンスミルクや粉ミルクなどの製品を掲げて、同見本市に参加する中東やアフリカ各国向けへのアピールがねらいだった。

また同時に、この見本市は海外消費者への訴求や潜在的な提携先の発掘も視野に入れていた。2010年から2015年にかけて、同社製品の輸出先は42カ国まで増えた。また、世界市場におけるシェア拡大のため、ベトナム国内に13カ所ある自社プラントに投資してきたほか、ニュージーランド、米国、カンボジアやポーランドにも製造や飼育施設を広げてきた。同社の売上高は2015年、前年比15%増となる40兆ドン(約18億ドル)に達した。