ベトナム大手IT企業のFPTの拠点となるITサービスセンター「FPTコンプレックス」が、ダナン市にオープンした。

写真㊤=ダナンにオープンしたFPTコンプレックス
同施設は、ダナン市の中心部にあり、第1期として3200人を雇用、第2期では1万人を雇用する。施設は、中部最大規模で、2020年にソフトウェア輸出10億㌦(約1090億円)を目指している。

第1期は5.9㌶の敷地に2300万㌦(約25億円)を投資。太陽光発電や太陽光によるヒーターを備えた環境負荷の少ない省エネオフィスとしている。

同社のチュオン・ザー・ビン会長は「ダナンは、就労人口が60%を占めるダイナミックで若さあふれる都市。今回のプロジェクトには市からも積極的な支援を受けている。FPTコンプレックスのオープンは、ダナンがIT先進地として、そして世界のITの中心地となる重要な一歩となるだろう」と話した。また、近い将来、同施設はダナンの教育システムの開発にも貢献していくことを示唆した。

FPTは現在、19カ国で事業展開し、2万7000人を雇用。18億ドル(約1600億円)の売上高を誇る。市の最新の報告によると、FPTの関連会社、FPTダナンは2015年の同市のソフトウェア輸出の37%、5000万ドル(約54億円)を占めた。

FPTによると、FPTグループは再生エネルギーを利用するなど環境に優しいオフィスや集合住宅、ビラ、交通、大学、公共施設などの開発事業を手がけている。日本市場への進出を加速させるために、昨年からは、日本のパートナーと共同で、ITのスキルだけでなく言語や文化など両国の文化、習慣に通じ、ビジネスを円滑に進めることのできるブリッジ・ソフトウェア・エンジニアのトレーニングプログラムに着手している。