ベトナム空港会社は2018年までに、高まる旅行需要と社会や経済の発展に見合うよう、既存の空港の改良整備に約26兆2000億ドン(約11億7000万ドル)を投入する。政府が2013年に発効した交通事業発展戦略を実効するため同社の最新の経営計画に盛り込まれた。

同社はベトナム国内で22カ所の空港運営に当たっており、このうち9カ所は国際空港。航空便利用者数は右肩上がりで、ノイバイ(ハノイ)、タンソンニャット(ホーチミン)、ダナン、カムラン、フーコックなどの主要空港では利用者数の急増が課題となっていた。

ベトナム民間航空局(CAAV)のライ・スアン・タイン局長によると、ノイバイ国際空港の利用者数は2015年に前年比22%増と急増しており、今年1~4月だけでもすでに前年同期比31%増となっている。

国際航空運送協会(IATA)も、ベトナムの航空便利用者の増加について、2034年までにもっとも急成長する10空港のひとつに入るだろうと予測している。そのために空港の改善改良作業が必要だと、同社は主張する。

空港施設の改良のために必要な投資資本のうち、約7兆7000億ドン(約3億4500万ドル)は、国家予算から充当し、18兆4000億ドン(約8億2400万ドル)は同社が支出する。