ブランド力1位はビナミルク フォーブスがランキング

ベトナム国内で最もブランド力の高い企業は、乳製品業界の最大手、ビナミルク(Vinamilk)─。フォーブス・ベトナムはこのほど「最もブランド価値の高い企業40社」を選出、ランキングでビナミルクがトップに輝いた。

写真㊤=ベトナム国内で圧倒的なブランド力を誇るビナミルク。その製品 は国民的な信頼を得ている(dantri.com.vn)
300社の中から選出。リストに並ぶ40社のブランド価値は、トータルで50億ドル(約5100億円)にのぼるとしている。40社の内訳は一般消費者の日常品などを扱う企業が70%を占め、金融関係は20~10%だった。

トップのビナミルクのブランド価値は、15億2000万㌦(1550億円)で他の企業を圧倒。2位は、国内52%の電話網のシェアを有するベトテル(Viettel)でブランド価値は7億5000万㌦(約760億円)だった。

3位は、民間の不動産グループ、ビングループ(Vingroup)で2億7900万㌦(約270億円)、以下、国営のビール会社、サイゴンビール・アルコール飲料総公社(略称サベコ:SABECO、2億4700万㌦)、FPT グループ(1億7100万㌦)、ベトナム工商銀行(ビエティンバンク:Vietinbank、1億3500万㌦)─とベトナムを代表する企業が並んでいる。

フォーブスによると、大半の企業は、市場経済に移行した1986年のドイモイ以降に設立された。評価方法は、ブランド力が、企業決算にどれだけ効果をもたらしているかを計算した。

ただ、KYMDANやユーロウインド(Eurowindow)など一部有名ブランドについては、十分な評価がなされていない、との声もある。同様に、数字が公表されていない多くの国有企業も、考慮に入れられていないという声もある。このほか50%以上、外資の入る有名企業も除外されている。