ベトナム統計総局の発表によると、7月の消費者物価指数(CPI)は、先月と比べて0.13%上昇した。前年同月比では2.39%上昇し、9カ月連続で前年を上回った。

昨年12月と比較すると2.48%上昇。2016年の1~7月の平均CPIは、前年同期比1.82%の上昇だった。7月のCPIを押し上げた要因は、そのほとんどがガソリン価格の影響によるものだという。夏場に入り、電気や水、家庭用品などの使用と需要が増加していることも響いた。

主要11項目のなかで、5項目が前月比で値上がりした。このうちもっとも上昇幅が大きかったのは交通・運輸で1.19%値上がりした。これ以外では、その他の商品・サービスが0.17%、住宅・建設資材が0.14%上昇した。また、飲料・タバコは0.09%、設備・家庭用品は0.06%、それぞれ上昇した。

微増や横ばいとなったのは、4項目で、繊維製品・帽子・靴が0.04%増▽薬・医療サービス0.02%増▽遊興文化・観光が0.01%増。教育費は前月と変わらなかった。一方、食料とサービスが0.05%減少し、郵便・通信費も0.1%減少した。

予想では、8月のCPIは7月と比べて緩やかに上昇する見込み。医療保険、幼稚園から大学までの学費の値上がりのほか、新学年に向けて本やノートなどの需要が増えるとみられる。食品の価格が安定していることや、ガソリン価格も下がる傾向にあることなども、8月のCPIを抑制する要素となりそうだ。