ハノイにソフトウエアパーク IT産業の一大拠点に

大規模な都市開発などを手掛けるベカメックスITC(Becamex ITC )は、24兆ベトナムドン(約1000億円)を投じて、ハノイ市に建設するソフトウエアパーク(IT工業を中心とする工業団地)の建設認可を政府に申請した。

ソフトウエアパークは、同市の情報通信局が進める事業で、ナタンのノイバイロード沿いにある70.8ヘクタールの敷地に建設を予定。世界基準に合致したIT工業団地を目指し、完成後は、IT、デジタルコンテンツ事業の一大拠点として、約4万人の雇用を生み出すと期待されている。

ハノイ市では近年、ITを基幹産業と位置付けており、拠点づくりに力を入れている。昨年は、ロンビエン地区でのソフトウエアパークの建設許可を政府に申請し、今年認可された。ハネルコーポレーションが開発を行い、2019年に竣工の予定。総面積43ヘクタール以上で、費用は約470億円に上る。

現在、ハノイにある唯一のITパークであるコウザイ区の工業団地には、すでに300社以上が進出、満杯状態となっていた。

べカメックスITCは、ビンズオン省に拠点を置く企業グループで、証券や銀行、建設、不動産、鉱業のほか医療や教育などの分野で28の子会社、出資会社を有している。