1~9月の外国人観光客 前年同期比25.7%増

1~9月の9カ月間にベトナムを訪れた海外からの観光客は、726万5380人にのぼり、2015年同期と比べて25.7%の増加だったと、ベトナム観光局が発表した。人数では、中国と韓国からの観光客が群を抜いて多く、全体の43%を占めた。

このうち、空路を利用してベトナムに入国した観光客は29.7%増加した。海路での入国は13.7%減少し、陸路は10.8%増加した。

国・地域別にみると、前年同期と比べ、ほとんどの国・地域からの観光客が増えた。このうち、北東アジアからの観光客では、最も増加が大きかったのが香港(前年同期比79%増)だった。これに韓国(同39.9%増)、台湾(同15.7%増)と続いた。

外国人観光客のなかでも人数がもっとも多い中国と韓国からの観光客の人数は、前年とほぼ同じで合計310万人に達した。この2国だけで、ベトナムを訪れる海外からの観光客全体の43%を占めている。

一方で、1年間のビザ免除が適用された西欧の5カ国からの観光客も、2桁の成長が続いた。いずれも前年同期比で、イタリアが31.1%、スペインが27.9%、イギリスが23.1%、ドイツが18.6%、フランスが13.8%それぞれ増加した。

増加傾向にあるロシアからの観光客の数も、9月末までで30万人に達し、ベトナムを訪れる外国人観光客の成長が顕著な国のトップ10に入った。

ベトナム国内の旅行者の数は、9カ月間で488万人。また、観光客関連の総売上は297兆1610億ドンとなり、前年の同期と比べて20.2%増加した。