メコンデルタ地方のドンタップ省で、チャー(ナマズの一種)の年間生産量が過去最高の40万㌧に達した。

写真㊤=今や世界中で食べられているチャー。市場は成長し続けている

1000㌶以上ある同省のチャー養殖場は、ベトナム安全農産物生産(VietGAP)などの基準をクリア。地元の商工局によると、世界100市場に輸出されている。

1~10月の同省における養殖のチャーの輸出高は20万7000㌧。前年比3.43 %増の5億2100万㌦(約570億円)以上を稼いだ。

トンタップ省は、合計42万9000㌧の処理能力を有する24の輸出用加工工場があり、主要な工場は安全管理の認証制度であるHACCPやISOの基準を満たしている。また60~70%の原材料を自給している。

同省では数年以内に養殖場面積2200㌶、生産量50万㌧、輸出額6億4500万㌦へと増やすことを目標にしている。

チャーは淡水に生息するナマズの仲間で、体調70〜80㌢。白身で淡泊なことから、フライなどさまざまな調理法で食べられている。