「ベトナム・エキスポは国際アピールの場」 貿易促進局長インタビュー

27回目となる「ベトナム・エキスポ2017」の開催を受けて、ベトナム経済新聞(VEN)は、ベトナム商工省傘下のベトナム貿易促進局のブイ・フイ・ソン局長に、その意義と効果などを聞いた。

―ハノイで開かれたベトナム・エキスポの意義は?
このイベントは貿易促進関連のイベントのなかでももっとも権威のあるもので、ベトナム国内はもちろん、海外からの参加も多い。今年はベトナム企業260社と200を超える海外企業や団体が参加登録を行いました。

このような場は、ベトナム企業が経験などを共有し、自社の製品やサービスを広め、新たなパートナーを開拓するための、またとない機会です。市場の拡大が期待でき、生産量や生産性能の増加向上にも役立ちます。ベトナムが国際的な経済統合を迫られるなかにあって、ベトナム・エキスポは、ベトナムの企業にとってとても効果の高く、健全な競争やアピールの場なのです。

―今回は、海外企業のうち130社を韓国企業が占め、ベトナムにおける韓国企業の存在感が感じられました。両国の関係についてはどう見ていますか?
貿易や投資の面からみると、両国の関係はここ数年で大きく発展しました。特にベトナム・韓国自由貿易が効力をもつようになり、2国間貿易の総額は1992年と比べると90倍にも増え、韓国はいまや、ベトナムへの最大の投資国家です。自由貿易協定は、両国間の貿易は透明性を増し、投資環境を整え、相互の信頼を築く重要な役割を果たしました。

―ベトナムの輸出拡大のためには、貿易促進がカギとなります。
貿易を促進することは、ベトナム企業が国内と海外の両方での活動を支援する効果的な手段です。製造業や主要輸出産業はベトナムが国を上げての貿易促進プログラムなどに参加し、その恩恵を受けてきました。ベトナム企業が国内での生産を改善する支援とともに、海外への市場拡大も成し得てきたと思います。

―さらに輸出を加速させるために、ベトナム貿易促進局ではどのような施策を考えていますか?
当局では今後も関係する省庁や部署と連携し、さらに貿易促進プログラムの効率を上げるとともに、各企業が自社の競争力強化を実現できるようさまざまな支援に取り組みます。