最先端の印刷技術とベトナム企業をつなぐ展示会=ASGA2017がホーチミンで開催

ベトナム国際スクリーン印刷・デジタル印刷技術展2017(ASGAベトナム2017) が、5月18日から20日にかけてホーチミン市で開催された。

写真㊤はイメージ
ASGAベトナム2017は、Asia-Pacific Screen Printing and Digital Imaging Association(ASGA)が東南アジアで初めて開催した展示会で、日本や中国、インド、タイ、韓国、シンガポール、パキスタン、スリランカ、ベトナムなど13か国から200以上の企業が出展。3日間の会期中には、最先端の印刷技術や印刷機器、用途事例が披露された。

開会式でASGAのジェニファー・シェン(Jennifer Shen)会長は、「ベトナムは安定した経済成長を遂げており、ビジネスにおいて非常に大きなポテンシャルを持っている。衣服やテキスタイル、履物、電子デバイスなど印刷技術を用いた生産活動をするにあたって、魅力的な場所である」と挨拶。この展示会は、印刷産業の発展や、地域とりわけベトナムの印刷技術を用いる業界の発展に貢献する企業の注目を集めると期待されている。

また、商工省南部局のレ・ゴック・チュン(Le Ngoc Trung)副局長は、近年、印刷分野に参入する企業が増加していることを踏まえて、「国内市場における印刷需要は非常に大きい」と強調。しかしながら、多くの国内企業は、先端技術や新しいデザインのトレンドに追い付いておらず、チュン氏は、「経済統合が進む中では、競争力を強化するために、新しい技術や国際的なトレンドを取り入れていく必要がある」とも付け加えた。

チュン氏によれば、この展示会は、印刷分野における国際企業と国内企業をつなぐ橋渡しの役目を果たしており、また、国内企業が、品質を向上させて、長期的な発展を遂げるための新しい技術やソリューションを知る機会でもある。

展示会では、印刷技術のスキルや用途を共有するために多くのワークショップや講習が開かれた。