日本が128億円のODA提供 ホアラックのインフラ整備に

ベトナム政府は6月6日、日本の独立行政法人国際協力機構(JICA)と約128億円(約1億1700万ドル)の政府開発援助(ODA)貸与契約を締結したと発表した。ハノイ市西部に開発されているホアラック・ハイテクパークのインフラ整備などに活用される。

写真㊤=整備が進むホアラック・ハイテクパーク

今回の資金は、ホアラック・ハイテクパークのインフラ建設やサービス向上のためのコンサルティングなどに充てられる予定という。JICA側によると、このプロジェクトを通じて日本は、人材育成、科学先端技術、工業分野の強化など、ベトナムがまだ東南アジア各国に比べ遅れをとっているいくつかの分野で、ベトナム産業をサポートしたいとしている。

JICAは、「インフラ基盤の整備は、ここで働く研究者や教育関係者、民間投資家らとの協力強化に役立ち、次の投資の誘致につながる」と分析。さらに「ベトナム初の科学技術複合施設として、ホアラック・ハイテクパークの国際競争力を高めることになる」と期待している。

日本側からの資金提供は、今回のプロジェクトでは2度目。前回は、2012年3月に約152億円が供出されている。