セブン-イレブン・ジャパン、ベトナムからインターン生受け入れ 6大学と覚書締結

コンビニエンスチェーン網を展開する日本の小売り大手、セブン-イレブン・ジャパンがこのほど、ベトナムの6大学と国際協力にかかわる覚え書きを締結した。10~20人程度のインターンを募集し、来年中ごろから日本のコンビニで研修を始める予定という。

同社によると、覚え書きはハノイ国家外国語大学や貿易大学など、ベトナムの主要大学6校と覚書を締結した。これらの大学に通う学生らをインターン生として、日本に招く。

学生たちは日本語が話せることが必須条件。東京都内のセブンイレブン店舗で、1年間働きながら、さまざまな研修や学習を行うという。

インターン生らはさまざまな店舗マネジメントの技術や知識についての学ぶほか、自社ブランド製品を製造する工場などの見学機会も与えられる。また、コンビニエンスストアは、小規模ながら1つの店舗内に企業としての経営要素がすべて凝縮されていることから、同社では、「学生たちがインターンシップを通じてマーケティングや経営学の基礎を学ぶことがきる」という。

さらに、今回の覚え書きでは、東京に本拠地を置く専門学校の大原学園とも提携。日本語で行われる同学園の会計学の講座に、インターン生が参加できるようにする。
セブンイレブンは今年8月現在で、約2万店のコンビニを日本国内で運営しているが、その労働力の約6.5%を外国人店員が占める。このうち、ベトナム国籍の店員は全外国人店員の約5分の1だという。

インターンシップの創設は、日本でインターンを体験した学生たちの日本での就業を視野に入れる一方で、ベトナムでの小売業への貢献にも期待しているという。同社は昨年6月、ホーチミン市内にベトナム国内では初となるセブンイレブンの店舗を開業しており、インターン生らが今後のベトナムでの店舗拡大を後押しする人材になるとの期待もあるようだ。