8月のベトナム新車販売台数、6%減少

ベトナム自動車工業会(VAMA)は、ベトナムでの8月の新車販売台数が前年同月比6%減の2万2099台だったと発表した。種別にみると、乗用車は約4%減、商用車は約7%減、特殊車両(SPV)は12%減だった。8カ月間の累計販売台数は17万7000台となった。

ベトナムの消費者が、国内で組み立てられたノックダウン車(CKD)よりも輸入完成車(CBU)を選択する傾向は続いており、国内組み立て車は各社の値引きキャンペーンにもかかわらず、12万6984台で約11%減少した。一方で、輸入完成車は約10%の伸びを見せ、5万53台となった。来年1月から東南アジア諸国連合(ASEAN)各国からの完成車輸入関税が0%に引き下げられるのを見込んで、全体的に消費者が買い控える傾向にあるという。
メーカー別では、ベトナムの自動車メーカーであるチュオンハイ自動車(Thaco)社が、6228台の生産で市場をけん引し、約30%の市場占有率(シェア)を達成した。これを、第2位のトヨタモーター・ベトナムが5794台(シェア27.9%)と追い上げている。第3位は2292台を販売したフォード・ベトナムだった。

自動車メーカー各社は、8月の販売台数維持のため、大幅な値引き販売を行った。例えば、ホンダ・ベトナムは自社製品のシビックやアコード、CR‐Vなどのモデルで2億ドン(8800ドル)近い値引きを行った。マツダ車をタコも委託生産するチュオンハイ自動車も、キア・モーニングやセラートといった最も人気の高い車種でさえ、1000万~数千万ドン値引きした。韓国系のヒュンダイ・タイン・コンは、車種によって、4000万~7000万ドン(1760~3080ドル)の値下げを実施した。