企業誘致を呼びかけ ベトナム大使が岡山など訪問

グエン・クオック・クオン駐日ベトナム大使=写真=はこのほど、岡山、鳥取、島根の3県を訪問、地域の企業にベトナムへの進出を呼びかけた。

クオン大使は、地元企業との会合で、グエン・スアン・フック首相のメッセージとして、「両国の企業と地方の協力を加速させ、今後5~10年をかけて互いにウインウインの関係を築いていきたい」と強調した。

岡山県の伊原木隆太知事は、「ベトナムは、中国やタイ、インドネシアをしのぎ、海外進出を考える県内企業の進出先として、最も注目を集める国だ」と応じた。同県の県内総生産は7兆円を超え、ハイテク産業や農業、観光に力を入れている。

鳥取県の平井伸治知事も「多くの地方企業の目がベトナムにそそがれている。先進技術を有する企業に対し、ベトナムのハイテク経済特別地区を紹介したい」と語った。島根県も中小企業の機械製造や電子部品製造、食品加工などを多く抱えている。

日本の企業の多くは、将来的に東南アジアでの投資を拡大したいと考えており、税制や駐在事務所、保税倉庫に関心を寄せている。