Koyu & Unitek社、日本向け鶏肉製品の輸出拡大へ

ベトナム南部、ドンナイ省の鶏肉加工会社The Koyu & Unitek Companyは、日本市場での鶏肉製品の需要を受けて、ベトナムでは2番目となる鶏肉加工工場を建設する計画だ。

写真㊤=原産地などの情報を記載したシールを加工品に貼り付けている

同社は、日本の児湯食鳥(宮崎県)とオーストラリア企業とのジョイントベンチャー。第2工場の建設には、およそ2億2000万円(200万ドル)を投入し、操業を開始する2019年には、月に約550トンの鶏肉加工品の生産を見込んでいる。第2工場が稼働すれば、会社全体では、約1000トンの加工品を日本へ輸出できるようになる。

同社の第1工場は、ドンナイ省のロンビン工業団地にあり、月産350トンの生産能力を持つ。第2工場は2018年に建設が始まる予定だが、現状では場所はまだ明らかになっていない。

The Koyu & Unitek Companyは、6月に日本当局の承認を受けて、9月から鶏肉製品の日本への輸出を開始している。同社は現在、4つのコンテナで製品を日本まで運んでいる。

同社のジェームズ・ヒエウ社長は「ベトナムの鶏肉は、多くの日本の消費者の支持を得ている。私たちは、日本のスーパーマーケットでこれらの鶏肉製品を販売したいと考えているが、現状では生産量が足りておらず、レストランやホテルにしか出回っていない」と語る。

さらに、ヒエウ氏は、「日本のほか、東南アジア諸国への輸出を検討し、調査を進めている」とも加えた。

同社は、動物飼育事業と飼料事業に関するサプライチェーンのメンバーである。同社のほか、ベルギーのBelgabroed Groupとオランダが拠点のDe Heus社のジョイントベンチャーであるBel Ga JSC社、The Hung Nhon Group、De Heus社がメンバーに入っている。