5月に自動車関連展示会「サイゴンオートテック2018」 ホーチミン市、自動車産業育成に期待

ホーチミン市は、5月24日~27日に、自動車やバイク、自転車の先端技術や関連する産業裾野などを紹介する「サイゴンオートテック&アクセサリー展示会2018(サイゴンオートテック)」を開催する発表した。第14回目となる今回のテーマは「未来のアクセサリー」で、各国地域の技術交流や貿易促進を目指す。

写真㊤=昨年のサイゴンオートテックの様子

イベントは、ホーチミン市のサイゴン展示コンベンションセンター(SECC)で開かれる。同展示会の運営委員会は、ベトナム国内の各企業が世界の一流自動車メーカーなどのパートナーを探したり、交流を深めたりする機会となるほか、情報や経験を交換できるビジネスチャンスとなると期待している。

多数のベトナム企業に参加してもらい、自国の企業や産業発展を目指すことも狙いの一つで、運営委員会では、国内企業向けに参加費用の割引などの特別措置をとる予定。展示会には国内外から300社以上の企業が参加し、約1万平方メートルの会場に約500のブースが設けられる予定という。

ASEAN共同体では、1月から自動車の域内関税を撤廃。部品を輸入してベトナム国内で組み立てるよりも、完成輸入車の方が安くなるため、ベトナムの産業界や政府はベトナムの自動車産業に危機感を抱く。一方で、昨年9月に不動産大手のビングループが自動車産業に参入し国産自動車生産を表明したことから、サプライチェーン(部品供給網)の構築や関連の裾野産業の定着などの機運が高まっている。