トヨタが新規ライセンス申請 輸入車販売の厳格化にともない

トヨタベトナム(TMV)は、車の輸入条件厳格化に向けて昨年10月に公布された新たな法令に対応するためこのほど、レクサスの輸入認可をベトナム商工省に申請した。

写真㊤=新たな法令にともない、ライセンスを申請したトヨタベトナム

新たな法令では、品質保証やリコールなどのアフターケアに関する条件が厳格化された。中古車の輸入に関しても、小型車の場合は保証期間を2年残すか、保証書の示す走行距離の5万㌔手前まで、他のタイプの車は保証期間1年か2万㌔を残すことが義務付けられている。認可が得られた企業は、定められたルールに伴って事業を継続するとともに、リコールの際の責任を保証しなければならない。

今回の規制によって、市場では、輸入車を扱う業者の減少が見込まれている。また、有力な業者は、無名で信用度の低いパートナーではなく、有名な海外大手のパートナーを求めることが必要となりそうだ。一方、経営基盤の弱い業者や十分な経験を有さない未熟な業者が淘汰されることで、長い目で見た場合、消費者に恩恵をもたらすと予想されている。