ベトナム、カンボジアとの国境市場に200万ドル支出

ベトナムとカンボジアの国境地域に、モデル的な市場を建設する作業が始まった。ベトナム政府が200万ドルを投資するこの市場は、ベトナム・タイニン省のChang Riec国境と接するカンボジア・トボンクムン州Memot郡Da地区に建設が予定され、敷地面積は2万平方メートルに及ぶ。ベトナム側は、支出した200万ドルの返金は求めていない。

写真㊤=1月16日に行われたベトナム-カンボジア国境市場の起工式で、駐カンボジアベトナム大使のブー・クアン・ミン氏が挨拶

市場の建設は、ベトナム商工省とカンボジア商業省によって進められ、両国の国境地域に住む住民生活の向上だけでなく、経済面、貿易面での交流促進も狙いとしている。

起工式で、駐カンボジアベトナム大使のブー・クアン・ミン氏は、「この試験的なプロジェクトは、両国の経済協力推進に向けて、近い将来、国境を介した市場システムを発展させる基盤となるだろう」と強調した。

また、カンボジアのパン・ソラサック(Pan Sorasak)商業相は、ベトナム政府の援助に謝意を述べるとともに、「市場建設は、両国国民に共通の利益をもたらし、国境貿易を促進する。そして、両国の相互貿易目標である50億ドルの達成にも貢献するだろう」と語った。

完成の後、市場はカンボジアのクラチエ州、コンポンチャム州、ラタナキリ州、モンドルキリ州、トボンクムン州とベトナムの地方間における荷物輸送拠点として機能する予定だ。


2016年7月、ベトナム商工省とカンボジア商業省の代表が、国境市場建設にかかる覚書を締結した