5月のCPI、前月比0.55%増 過去6年間でもっとも高い上昇率

ベトナム統計総局によると、2018年5月のCPIは先月より0.55%上昇、2012年以降の6年間でもっとも高い上昇率となった。前年同月比では3.86%増加、昨年の12月と比べても1.61%上昇した。食品価格とガソリンの値上がりが、CPI上昇を加速させた。

統計局よると、2018年の最初の1~5月のCPIの昨年同期比の平均上昇率は3.01%増だった。前月との比較では、11の商品とサービスの項目のうち、9項目で値上がりが見られた。

このうち、もっとも上昇したのは、交通・運輸費で、1.72%増だった。外食と食品サービスの部門が0.88%増加、住宅・電気・水道・建築材料は0.34%増加した。そのほか、文化・娯楽・観光費と、繊維・帽子・靴の項目が、いずれも0.08%上昇。薬や医療サービスが0.03%増、商品とその他のサービスは0.02%増と微増にとどまった。

値下がりした項目は、郵便・通信費で、0.14%減少した。教育費は横ばい。

統計局の分析によると、5月のCPIの上昇は、長期間にわたる養豚の不振で、豚肉の値段が高騰したことが、原因のひとつだったという。

また、4月30日~5月1日の連休が長かったため、外食と観光サービス費が引き上げられ、先月比でCPIを上昇させた。また、ガソリンが5月中に、2回の価格調整が行われたことも影響した。