乗用車の輸入台数急増 平均価格は1台5憶6000万ドン

一時期停滞していたベトナムへの自動車輸入だが、5月18日~25日の1週間の、乗用車(エンジン排気量2500以下、9人乗り以下)の輸入は、前週の約7倍に急増した。税関総局がこのほど発表した。

税関総局のデータによると、期間中の輸入自動車の合計台数は727台で、価格は総計約1800万ドルだった。1台あたりの平均価格は2万4700ドル(約5億6000万ドン相当)だった。

輸入乗用車はすべて、北部のハイフォン港と、ホーチミン港の国境ゲートで輸入申請が行われた。

輸入先を国別にみると、タイからが最多の628台。全体の86.4%を占めた。ドイツからは66台、ハンガリーから13台だった。スペイン、日本、韓国、カナダなどからの輸入は、数台ずつにとどまった。

輸入自動車をめぐっては、東南アジア諸国連合(ASEAN)の域内関税が撤廃された今年1月、ベトナム政府が国内生産車の保護を目的とした「政令116」を発令。輸入車に対して、生産国による品質証明などの厳しい条件を課すもので、各国の対応が間に合わず、自動車輸入が停滞する事態となっていた。