ベトナムの輸出受注好調 PMIも53.9ポイントに改善

日本経済新聞が発表した5月のベトナムの製造業購買担当者指数(PMI)は、53.9ポイントとなり、2017年4月以降、最大幅の改善となった。先月の52.7点から1.2ポイント上昇した。

PMIレポートによると、ベトナム製造業の景況は引き続き改善されているという。農業、林業、漁業分野の輸出額は、約32憶ドル。2018年初から5カ月間の総輸出額は156憶ドルで、前年同期比9.9%増加した。

海外からの新規受注の件数が、2011年3月以降もっとも増えたことが、生産拡大に結び付いた。購買活動も、2016年12月以降最速のペースで加速している。

一方、信用格付けのフィッチ・レーティングスは、海外直接投資(FDI)の増加と、生産や個人消費の急増により、2018年までのベトナムの経済成長を6.7%増と予測した。

フィッチの信用格付けでは、ベトナムを「BB」と評価しており、アジア・太平洋地域でもっとも急速に成長している国の一つとしている。ベトナム政府が公的債務抑制の約束を果たし、国営企業の改善を実施したためと発表した。