ベトナムFPTグループ、横浜事業所を開設=2001年に日本進出後、7拠点目

ベトナム最大手のIT企業であるFPTグループは、神奈川県横浜市に、日本では7カ所目となる事業所を設立した。7月13日には設立を記念する式典が開かれ、駐日ベトナム大使館のグエン・クオック・クオン大使は「神奈川県は、日本で最もダイナミックな地域の1つであり、FPTのほかに6つのベトナム企業が事業を展開している」と述べた。そして、「ベトナム企業の神奈川県への投資によって、これまで以上に二国間関係は拡大し、県内に住むベトナム人の数も増えてきている」との見解を示した。

写真㊤=FPTグループ横浜事業所開設の記念式典で、テープカットする黒岩祐治知事ら

また、同県の黒岩祐治知事も「県はベトナム企業に対し、有利な条件を用意する」と答えた。さらに、「ベトナムと神奈川県の結びつきは強固になっており、毎年県内ではベトナムフェスタが開催されている」と強調。「FPTのようなベトナム企業の進出が、県とベトナムの関係を一層強化する」と続けた。

FPTコーポレーションのブイ・クアン・ゴックCEOによると、グループは2001年に初めて日本に進出して以降、東京、大阪、名古屋、福岡、静岡、沖縄と横浜に事業所を設け、現在は約1000名のスタッフが勤務している。

ベトナムと日本の関係強化に伴い、特にIT分野で、ベトナムから日本への投資が活発化している。このことは将来、二国間の投資格差が縮小する可能性を示唆する前向きな兆しと言える。

今年の上半期で、日本はベトナムに投資する86の国と地域の中で、最大の投資国となった。投資額は64億7000万ドルに達し、登記資本金の31.8%を占めている。