ジャンゴの生産拡大へ プジョーの大ヒットスクーター

仏プジョー・モトシクルは、世界各国でヒット中の125㏄スクーター、ジャンゴのベトナムでの販売拡大を計画している。ザビエ・カッサン・アジア太平洋地域ディレクターが語った。

ジャンゴは、ユニークなカラーバリエーションやファッショナブルなスタイリングが人気を呼び、ベトナム市場だけでなく、世界各国でヒット商品になっている。「ジャンゴは、選択肢の少なかったベトナムのハイエンド市場において、新たな選択肢を提供した。その結果、わずか1年間でジャンゴにとって世界2番目の大きな市場になった」とカッサン氏は説明する。

今年、120周年を迎える同社は一時、ベトナム市場から撤退していたが一昨年、綿密な計画のもとにカムバックした。まずは、市場調査を行い、ミラーとシートをベトナム向けに調整。そして、2016年10月にベトナム国際モータショーに出展。同年12月から生産を始めた。

ジャンゴの生産拡大を図るうえで、ベトナムには大きな利点があるという。一つは現地生産化に向けて非常に優れた部品供給ネットワークがあること。そして、ホーチミン市にショールームがあり、ハノイとホーチミン、ダナン、ビエンホア各市に代理店があるということだ。

年間40万台といわれる125-150㏄のプレミアムクラス市場でのシェア拡大に向けて、来年にはニューモデルとともに、新たなカテゴリーの製品を投入。ハノイとホーチミンンの二大都市を中心に販売店とショールームのネットワークを拡大し続けていく計画だ。

「ベトナム市場はポテンシャルが高く、変化が早い。プレミアムクラス市場のここ数年の成長は、将来的にもベトナムが有望な市場であることを約束している」とカッサン氏は話している。