7月のCPI、前月比微減 前年同月比は4.46%上昇

ベトナム統計総局は7月29日、7月分の全国の消費者物価指数(CPI)を発表した。前年同月比では4.46%上昇し、政府目標の4%を上回った。前月比では、0.09%減だった。

CPIが4%超となるのは2カ月連続。昨年12月と比較すると2.13%の上昇で、2018年の1~7月の7カ月間の平均CPIも、前年同期より3.35%アップした。

対象の商品11項目のうち、8つの項目で前月比のCPIが前月を上回っており、もっとも上昇率が高かったのは「その他製品・サービス」の0.56%増だった。食品は0.43%上昇。住宅と、飲食サービスの項目はそれぞれ0.37%アップ、文化・エンターテインメントは0.26%増、縫製・帽子・靴も0.12%増加となった。

CPIが下落したグループは、薬と医療サービスが5.85%減、交通(0.52%減)、郵便および電気通信(0.05%減)だった。

統計総局価格統計局のドー・ティ・ゴック局長によると、今季は北部の米の収穫が良好で、米の価格が先月より0.8%下落したためだという。

その他、輸出米価格も、2017年10月以来の安値となったことも影響した。2017年10月に、1トンあたり385~395ドルだった輸出米の価格は、1トンあたり10~30ドルも安くなっており、これに引きずられた国内の米の価格も下降傾向だという。また、ガソリン・オイルの値段が、1.24%下落したことも響いた。

医療費では、2018年5月30日の通達15/2018/TT/BYT号により、7.58%引き下げて調整したのも、原因のひとつとなった。

CPI上昇の理由としては、ベトナム国内の豚肉の価格が先月より3.02%上昇したことが響いた。世界的なガス価格も1トンあたり526.5ドル、6月より1トンあたり2.5ドル値上がりしている。このため、7月1日以降、国内のガス価格も、12キログラムあたり1000ドンで、前月より0.24%増えた。

暑さのため、電気・水道の需要も高まっており、6月より電気価格が0.89%、水道価格指数が0.35%、それぞれ引き上げられた。

7月1日から2017年11月13日の国会の49/2017/QH14政令により、基本給料が1カ月9万ドン上がったのに伴い、月より6.33%増えた。

米国のドル高も影響を及ぼしている。連邦準備制度理事会(FED)の会長がUSDの基本金利が3ヵ月1回上げることを確定したので、7月も、世界のゴールド価格が下がった。

世界的に見て、金の価格は7月24日までの平均的が6月より1.8%下がっている。国内の平均的な金価格が、6月より1.57%下がった。