8カ月間のCPI前年同期比3.52%上昇

ベトナム統計総局によると、2018年8月の全国の費者物価指数(CPI)は、前月と比べて0.45%、前年同期と比べて3.98%、それぞれ上昇した。今年1~8月の8カ月間のCPIは、2017年の同期に比べて3.52%増加した。

11項目の商品のうち、10項目で8月のCPIが先月と比べ上昇したが、このうちもっとも上昇幅が大きかったのが、食品と飲食サービスの項目(0.87%増)だった。

教育の項目では、14の地方が学費を上げたことが影響し、前月比0.46%上昇。住宅と建設材の項目は0.44%上昇した。文化・娯楽・観光の項目が0.19%増、交通費は0.13%増だった。飲食とタバコは0.11%アップ。繊維・帽子・靴の項目と、家庭用品の項目は、どちらも0.1%上昇と微増。薬と医療サービス(同0.02%増)、商品とその他のサービス(同0.13%増)もわずかの上昇にとどまった。

前月比で現象したのは郵政通信費の項目(同0.07%減)だけだった。

8月のCPIが増加した理由について、豚肉価格が高騰したのに加え、食料価格指数が上昇し続けていることなどが挙げられた。豚肉の平均価格は前月と比べて3.41%上昇しており、豚肉加工製品の価格もこれに伴い上昇した。また、暴風雨や洪水などの天候不順の影響により、生鮮野菜の価格も上昇している。食料物価指数は1.12%上昇し、CPI上昇率は0.25%となった。

逆に、2018年8月のCPI上昇の抑制となったのは、多くのスーパーやショッピングセンターでの販売促進プロモーションなどが一因。冷蔵庫や電化製品の価格も下がったうえ、ベトナム鉄道会社も観光費が多過ぎたため、列車の乗車価格を3.31%引き下げた。

8月のインフレは前月比0.22%増え、前年同期比1.54%上昇した。8か月間のインフレは、前年同期比1.38%上昇した。